初日からトップを走るスコット・ストレンジ（豪）が完全優勝に王手をかけた。

　欧州ツアーのザ・セルティック・マナー・ウェールズ・オープン（ウェールズ、ニューポート、ザ・セルティック・マナー・リゾート）は現地時間の5月31日、第3ラウンドの競技を終了。同ツアー初勝利を目指すストレンジが4バーディ、2ボギーの2アンダー69で回り、通算15アンダーで2位のアルバロ・ベラスコ（スペイン）に3打差をつけ単独首位を守った。

　通算11アンダー3位タイに一昨年の今大会チャンピオン、ロバート・カールソン（スウェーデン）、ジーブ・ミルカ・シン（インド）、ラファエル・ジャクリン（仏）の3人がつけ、通算10アンダー6位タイにニック・ドハティ（英）、トーマス・レベ（仏）他が続いている。また本命のパドレイ・ハリントン（アイルランド）は予選で姿を消しているが、今季復活したダレン・クラーク（北アイルランド）はスコアを4つ伸ばし、通算8アンダーで前日の25位タイから14位タイに順位を上げた。

　完全優勝を狙うストレンジだが、第3ラウンドの15番ホールで突如めまいに襲われるというアクシデントに見舞われた。「こんな経験初めてだったから驚いた」と言うが、そのホールをボギーとしただけで持ち直し、トップの座を死守。「このポジションに居られてうれしい」と満面の笑みを浮かべた。2010年のライダーカップの会場となるザ・セルティック・マナー・リゾートで、ライダーカップへの出場権がないオーストラリア出身の選手が、トロフィーに手が届くところまで来た。