49歳のジュリー・インクスター（米）が米女子ツアーの最年長優勝に挑む。

　現地時間27日に行なわれた同ツアーのHSBC女子チャンピオンズ（シンガポール、タナ・メラCC）第3ラウンド。インクスターは通算7アンダーまでスコアを伸ばし、宮里藍とともに首位タイに浮上。03年のエビアン・マスターズ以来7年ぶりの優勝のチャンスが訪れた。

　インクスターがこれまで首位または首位タイで最終日を迎えたのは29回。うち13勝を挙げているが、もっとも最近最終ラウンドを首位（タイ）で迎えたのは07年のエビアン・マスターズ。そのときは最終日に75を叩き3位タイに終わっている。

　もしインクスターが勝てば03年のBMOファイナンシャル・グループ・カナディアン女子オープンに当時、46歳8か月29日のベス・ダニエル（米）が優勝して以来の最年長V記録を更新することになる。ちなみに日曜日インクスターは49歳8か月4日を迎える。

「ここのところスイングがしっくり行かず引退も考えたけれど、今日はショットがとても安定していた」と久々の手応えを感じた様子のインクスター。「藍は先週勝っているし手強いけれど、私は私で頑張ります。夫はきっと“楽しんで来い！　もし負けたらうちに帰って来るな”って言うでしょうね（笑）。もちろんジョークですけど」とおどける余裕を見せた。

　同組で回る宮里、上田桃子にとってベテランは手強い競争相手になりそうだ。