初日から首位を走ったオーリン・ブラウン（米）が最終ホールで約10メートルのバーディパットをねじ込み、メジャー優勝経験もある格上のマーク・オメーラ（米）に3打差をつけて嬉しい米チャンピオンズツアー初優勝をメジャーのタイトルで飾った。

　同ツアー今季メジャー第4戦、全米シニアオープン（オハイオ州、インバネスGC）は現地時間7月31日、最終ラウンドの競技を終了。ブラウンはこの日イーブンパー71とスコアを伸ばせなかったものの、前日までの貯金が効いて通算15アンダーで逃げ切りV。最後は劇的なバーディで締めくくった。

　前半はパーをセーブするのが精一杯。重苦しいムードが漂い8番のボギーでオメーラに一時並ばれる。しかし何があっても決して諦めず、パーをセーブし続けた結果オメーラが自滅。最後はロングパットを沈めて完全優勝に花を添えた。ブラウンにとってこの勝利がシニア入りしてからの初優勝。メジャータイトル獲得もレギュラーツアーにさかのぼって初の快挙だ。

　その他、この日2アンダー69で回ったマーク・カルカベッキア（米）が通算11アンダーで単独3位に食い込み、通算10アンダー4位タイにヘイル・アーウィン（米）とジョーイ・シンドラー（米）の2人が入った。

　日本勢は上位進出が期待された室田淳が2日連続で1オーバー72を叩き、通算3アンダーで首位のブラウンに12打差の17位タイで終戦したのが最高。予選ラウンドで健闘した湯原信光はこの日4つスコアを落とし、通算2オーバー42位タイに終わった。尚、尾崎直道、倉本昌弘の両名は決勝ラウンド進出を逃している。