クラブ競技への出場を巡り、女性ゴルファーがゴルフ場を訴えた。

　マサチューセッツ州在住のエレイン・ジョイスさんは、クラブ選手権のタイトルを20以上持つ同州屈指のシングルプレーヤーだ。8歳の頃から父・パットさんに手ほどきを受けてゴルフを始め、トップアマになるほどゴルフに熱中。クラブチャンピオン同士の大会でも勝利を収めるなど、競技を楽しんでいる。

　ところが昨年5月、父と共にデニス・パインズGCのメンバーズ・トーナメントにエントリーしたところ、パットさんにこんな電話がかかってきた。「あなたは出場できます。でも、お嬢さんが参加することはできません」。なんと女性の参戦は認められないというのだ。

　パットさんは、娘が幼い日のことを思い出したという。「リトルリーグでジョイスは男の子たちと同じくらいの力量を持っていたのに、マイナーでしかプレーできなかったんだ。女の子だったからね」と語り、ジョイス父子はこのゴルフ場を訴えることにした。

「もし、あなたは黒人だからプレーできない、といったらそれは問題になるでしょう？　女性だからと言うのも同じこと」とパットさん。だが、ニューイングランドと呼ばれるこのあたりは、米国内でも特に白人男性が権利を主張する特徴がある地域でもあり、裁判の行方は注目を集めている。