スーザン・ピーターセン（ノルウェー）が長打力を生かして単独トップに躍り出た。

　米女子ツアーのロングスドラッグス・チャレンジ（カリフォルニア州ダンビル、ブラックホークCC）は現地時間の6日、第3ラウンドを行い、この日8アンダー64と爆発したピーターセンが通算12アンダーとし首位に浮上。初日75を叩き66位タイと出遅れたが、第2ラウンドに65、第3ラウンドに64の好スコアを連発し、遂にトーナメントをリードした。

　1打差の2位にロリー・ケーン（カナダ）、2打差の3位にロレーナ・オチョア（メキシコ）がつけ、二桁アンダーは3人。通算5アンダー4位にジュリー・インクスター（米）が続き、前日首位タイのディフェンディング・チャンピオン、カリー・ウェブ（豪）はスコアを2つ落とし、通算4アンダー5位タイに後退した。

　試合が動いたのは序盤。通算5アンダー3位からスタートしたオチョアが3連続バーディを奪ってリーダーボードを駆け上がったときには、誰もがオチョア優位を確信した。ところが4位タイから出たピーターセンが、ツアー屈指の長打力を生かし、前半2つのパー5でイーグルを奪って6アンダー31で折り返すと様相は一変。今季マクドナルドLPGA選手権でメジャー初優勝を飾り、トッププロの仲間入りを果たしたピーターセンの独壇場となる。後半にボギーを1つ叩いたものの、この日だけで8つスコアを伸ばし今季3勝目に王手をかけた。

「ミスしたことは忘れ、良かったイメージだけを積み重ねる」ことによって、今季ブレークしたピーターセン。宮里藍と同じ、ピア・ニールソン女史に師事して飛躍し、現在賞金ランクは堂々の2位。最終日はオチョアとの対決に注目が集まる。なお宮里はすでに予選で姿を消している。