カレン・スタップルス（英）が、7年ぶりのツアー3勝目に向けて好発進だ。

　欧米両女子ツアー共催のエビアン・マスターズ第1ラウンド（現地時間21日／仏、エビアン・マスターズGC)は激しい雨中の戦いとなったが、スタップルスは9番でダブルボギーを叩いたものの、バックナインで6バーディを奪ってカムバック。5アンダー67でプレーし、マリア・ヨース（スウェーデン）、アン・シンエ（韓）と並ぶ首位につけた。

　スタップルスは2004年の全英女子オープン優勝経験を持つが、メジャータイトルはその1度だけ。この年もう1勝しているが、その後は優勝とは縁がない。それだけに、次週に控えた今季最後のメジャーでもある全英リコー女子オープン（28?31日／スコットランド、カーヌスティGL）にぴったりと狙いを定めた38歳のベテランは、闘志を内に秘め、落ち着いたプレーを続けている。

　また、ロレックスランキング2位（女子世界ランキング）のクリスティー・カー（米）も1打差4位タイにピタリ。サイベース・マッチプレー選手権、ショップライトLPGAクラシック、LPGAステート・ファーム・クラシックと3試合連続2位があるが、残念ながら今季未勝利だ。カーは「自分にプレッシャーをかけすぎないようにしているの」と、忍耐を決意。しっかりと自分の番が来るのを待っており、こちらも怖い存在だ。

　日本勢は、首位と1打差4位タイに宮里藍、佐伯三貴、笠りつ子の3人がつけ、上原彩子が2アンダー70の17位タイ。1アンダー71の25位タイには宮里美香、不動裕理、大山志保、森田理香子の4人がピタリと追走。イーブンパー72の41位タイにも、飯島茜、服部真夕の2人がつけるなど、優勝が狙える位置にずらりと並んでいる。

　その他は、上田桃子と福嶋晃子が2オーバー74で68位タイ。馬場ゆかり、北田瑠衣、金田久美子、野村敏京、茂木宏美は3オーバー75で75位タイと出遅れている。