現在賞金ランク152位と来季のシード権が危ないジェフ・ゴーブ（米）が首位タイの好発進を切った。

　米男子ツアーのフォールシリーズ第1戦、新規トーナメントのターニング・ストーン・リゾート選手権が、ニューヨーク州ベローナのアツニョテGC at ターニング・ストーン・リゾートを舞台に現地時間の20日開幕。第1ラウンド、最終ホールで劇的なチップインイーグルを奪ったゴーブが7アンダー65をマークし、チャド・キャンベル（米）と並びトーナメントをリードした。1打差の3位タイにスティーブ・フレッシュ（米）、ジョン・センデン（豪）他が続き、2打差の7位タイにジョン・ロリンズ（米）、ロバート・アレンビー（豪）がつける展開。

　36歳のゴーブはこの日、バーディラッシュでリーダーボードを駆け上がると、18番パー5では残り100ヤードの第3打を直接カップに入れイーグル奪取に成功。「カップに入るところは見えなかったけれど、ギャラリーが大騒ぎしているので（入ったのだと）わかった。サンドウェッジでおそらくピン奥1.5メートルに落ちたボールが、バックスピンで入ったのだと思う」と会心の1打を振り返ったゴーブ。出場資格のなかった先週までのプレーオフシリーズ中は充実した練習ができたようで、シード圏内の賞金ランク125位入りを目指しフォールシリーズを戦っている。今大会の優勝賞金は108万ドル（約1億2,500万円）とビッグ。伏兵に大きなチャンスが巡ってきた。

　一方、日本勢は現在賞金ランク192位と苦しんでいる丸山大輔が1アンダー71で回り74位タイにつけたのが最高。この日の丸山（大）はショットの乱れをパットでカバーしながら忍耐強いゴルフで乗り切った。1バーディ、ノーボギーの内容が、我慢のほどを物語っている。

　また現在シード圏外のランク140位に沈んでいる丸山茂樹は3バーディ、4ボギーの1オーバー73で105位タイからのスタート。「フォールシリーズで何としてもシードを獲る」と宣言する丸山（茂）だが、ショット、パットともに噛み合ずスタートダッシュを逃した。またランク59位とシードは安泰の今田竜二は“らしい”プレーが影を潜め、2バーディ、4ボギーの2オーバー74と崩れ124位タイからのスタートを余儀なくされた。