最終組の3人がスコアを伸ばせなかったため、混戦模様に拍車がかかった。

　米女子ツアーのステート・ファーム・クラシック（イリノイ州スプリングフィールド、パンサー・クリークCC）は現地時間の1日、第3ラウンドの競技を終了。前日までとは風向きが変わり難易度が増す中、初日から首位を守り続けているシェリー・スタインハウアー（米）、前日2位のクリスティーナ・キム（米）、3位スタートのアニカ・ソレンスタム（スウェーデン）の最終組3人は、揃って1アンダー71のスコアを出すに止まった。

　スタインハウアーは通算12アンダーで単独首位を守ったが、1打差の2位にレイチェル・ヘザリントン（豪）が浮上し、キムはこの日8アンダー64と爆発したミッシェル・レッドマン（米）と並び、首位と2打差の3位タイへ。通算9アンダーのアニカはベッキー・モーガン（英）と同じ5位タイに後退した。

「グリーンが日に日に堅くなり、今日はピンポジションも難しかった」と前日のチャージが蔭を潜め、3バーディ、2ボギーの平凡なスコアでわずかながら順位を落としたアニカ。それでも「十分（逆転の）チャンスはあると思う。今年は4日間いいプレーを続けることができていないけれど、今週はそれができている。ショットは悪くないので、明日はロースコアを出したい」と今季初勝利に意欲を見せた。

　一方、2週連続予選落ちの悪夢を振り払い、上位で決勝ラウンド進出を決めた宮里藍は、ムービングデーにスコアを伸ばすことができなかった。1番、4番でボギーのあと、5番で本人も「いいバーディ」と認める内容でスコアを1つ取り戻してから、中盤で3バーディと快調なペース。しかし終盤になるとショットがバラつき始め、初日と同様に上がり2ホール連続でボギーを叩き1オーバー73に終わった。通算5アンダーで順位も首位と7打差の17位タイに後退したが、前週までのことを考えれば確実に調子は上向いている。最終ラウンドは今一度集中力を高め直して、チャージをかけたい。

　尚、東尾理子はすでに予選落ちを喫している。