スティーブ・ストリッカー（米）が約6年ぶりの優勝を、宿敵・崔京周（韓）と争うことになった。

　米男子ツアー、フェデックスカップのプレーオフシリーズ第1戦ザ・バークレイズは、ニューヨーク州ハリソンのウエストチェスターCCを舞台に現地時間の25日、第3ラウンドの競技を終了。この日7バーディ、1ボギーの6アンダー65をマークしたストリッカーが通算14アンダーまでスコアを伸ばし、前日の3位タイから単独トップに躍り出た。1打差の2位に前日首位の崔、2打差の3位タイにトーナメントレコードタイの9アンダー62と爆発したハンター・マハン（米）とリッチ・ビーム（米）の2人が続いている。

「良いプレーができた。明日は前向きなことだけを考えて結果を出したい」と復活勝利を切望するストリッカー。今季はすでにAT＆Tナショナル、全英オープンなどで優勝争いをしたが、いずれも最終ラウンドにスコアを伸ばせず、悲願を達成できなかった。中でもタイガー・ウッズ（米）がホストを務めたAT＆Tナショナルでは、今回もV争いを演じている崔とシーソーゲームを繰り広げたが、振り切られて2位フィニッシュ。

「プレッシャーがかかると、微妙に体が普段と違う反応を示すんだ。明日はあまり意識しないようにしたい」と平常心で戦うことを誓うストリッカー。一方の崔は「フェードが曲がり切らず、左に抜けるケースが多かった」と1アンダー70のラウンドには不満を残した。しかし、「でも調子は悪くない。気分的には非常に良い」と宿敵との優勝争いにも余裕の表情を見せた。

　その他、通算9アンダー8位タイに最終ホールで今大会4つ目のイーグルを奪ったアーニー・エルス（南ア）、通算7アンダー12位タイにフィル・ミケルソン（米）がつけた。だが、世界ランク2位のジム・フューリック（米）は通算3アンダー35位タイにとどまっている。

　尚、今田竜二、丸山茂樹の日本勢2人は、すでに予選で姿を消した。