テネシー大学にゴルフ留学中のアマチュアが地元で好発進を切った。

　欧州ツアーのスカンジナビアン・マスターズ（スウェーデン、ストックホルム、アーランダスタッドGC）が現地時間の16日開幕。第1ラウンドのこの日、5バーディ、ノーボギーの5アンダー65の好スコアをマークした21歳のアマチュア、フレデリック・クヴィッカー（スウェーデン）が、首位のスコット・ストレンジ（豪）に1打差の2位タイと絶好のポジションを確保した。

　主催者推薦で今大会への出場権を得たクヴィッカーは、留学先のテネシーから夏休みを利用して一時帰国。1番スタートの初日は前半すべてパープレーと平凡なスタートだったが、後半に入ると面白いようにパットが決まり出し、一気に5バーディを奪う猛攻を見せた。一方首位のストレンジはウェイティング（補欠）の1番目として出場のチャンスをうかがっていたが、首痛を訴えたデビッド・ドライスデール（スコットランド）がこの日の朝に欠場を申し出、彼の代わりに急遽出場のチャンスが転がり込んできた。しかも道路の渋滞でコースに到着したのはスタート時刻の直前。それでも7バーディ、1ボギーの6アンダー64をマークする勝負強さを発揮した。

　その他の注目選手は米ツアーのベテラン、コリー・ペイビン（米）がイーブンパー70で40位タイにつけ、前週の全米プロで久々に本業で話題になったジョン・デイリー（米）は2オーバー72、73位タイからのスタート。日本勢は唯一出場している手嶋多一が1バーディ、2ボギーの1オーバー71で回り、55位タイにつけている。スタートダッシュを狙った手嶋だったが、ややショットの精度に欠いて出遅れた。