D.A.ワイブリング（米）が、落ち着いたコースマネージメントで逃げ切り、2年ぶりの勝利を手にした。

　米チャンピオンズツアーの3M選手権最終ラウンド（現地時間5日、ミネソタ州ブレイン、TPCツイン・シティーズ）は、1打差単独首位でスタートしたワイブリングを、9アンダー63のジェイ・ハース（米）が猛追。通算17アンダーで先にホールアウトし待機する。

　16、17番バーディで通算17アンダーとしたワイブリングは、最終18番パー5でティーショットをフェアウェイに打つと、ライを見て、即座に池の左にキッチリと刻む確実なコースマネージメントに徹した。実は、昨年の最終日、ワイブリングは2オンを狙って池に入れるミスを犯しており、これが脳裏によみがえったのだ。第3打を3メートルに乗せると、これを沈めてバーディ。通算18アンダーでハースを振り切った。

「ウィナーズサークルに戻ってこられてうれしいよ。ずいぶん勝ってなかったからね」と、05年ブルーノス・メモリアル・クラシック以来となる優勝をかみしめたワイブリング。失敗からの学習が勝利を呼び込んだ。

　前日2位のジム・ソープ（米）は通算15アンダー5位タイ、逆転に望みをかけた全英シニアオープン王者、トム・ワトソン（米）は、1つしかスコアを伸ばせず通算11アンダー11位タイ。日本勢は、尾崎直道が通算10アンダー13位タイ、倉本昌弘が通算6アンダー30位タイで大会を終えている。