全英オープン最終日に10バーディを奪った実力が勝利を呼び込んだ。

　欧州ツアー、ドイツ銀行・欧州プレーヤーズ選手権最終ラウンド（現地時間29日、ドイツ、ハンブルグ、グート・カーデンGC）。先週の全英オープン最終日、一時首位に立つ猛攻を見せながら上がり2ホールで自滅し、3位に終わったアンドレス・ロメロ（アルゼンチン）が安定したプレーを披露し、今度こそうれしいツアー初優勝を手にした。

　前日、2イーグル、5バーディの9アンダー63と大爆発したロメロは、この日も6バーディ、2ボギー、1ダブルボギーの2アンダー70とスコアを伸ばして通算19アンダー。2位タイのソレン・ハンセン（デンマーク）、オリバー・ウィルソン（英）に3打差をつけて、堂々の逃げ切り優勝だ。

　26歳、ツアー2年目での快挙に興奮覚めやらぬロメロは、難コースのカーヌスティーで行われたメジャーでの好成績が自信となったことを強調。「こんなに早く勝てるとは思っていなかったけど、全英で素晴らしいプレーができた。だから今週は自分の番かもしれないと思ってここへ来た」。初優勝を狙って実現させる大物ぶりと、その爆発力を世界に示した。ファンにとっては今後が楽しみなヒーローの誕生だ。

　全米オープン2勝のレティーフ・グーセン（南ア）、手嶋多一は共に通算8アンダー26位タイ。