ツアー9勝のクリスティー・カー（米）が、好調なパットを武器に飛び出した。

　メジャーの狭間で開催されている米女子ツアー、ウェグマンズLPGAは現地時間21日、ニューヨーク州ピッツフォード、ロカストヒルCCで第1ラウンドを行い、7バーディ、1ボギーで回ったカーが6アンダー66で単独首位に立った。気持ちいいほどに入りまくるパットに気をよくしたカーは「こんなに入るパターなら、みんな買いたいくらい。ゴルフがすべてがかみ合ってきてる気がする」と、通算10勝目に自信をのぞかせた。

　1打差2位にツアー3年目のエリーナ・シャープ（カナダ）。マクドナルドLPGA選手権でメジャー初優勝を飾ったスーザン・ピーターセン（ノルウェー）が、3位で追っている。ピーターセンは「オフになって、リラックスするまで自分のやったことがわからないでしょうね。今はただ勢いが止まらないように毎日頑張るだけ」と口にしており、怖い存在だ。

　さらに3アンダー69、4位タイにはロレックスランキング（女子世界ランキング）No.1のロレーナ・オチョア（メキシコ）。同じ組でプレーしたポーラ・クリーマー（米）とモーガン・プレセル（米）の2人は、共に2アンダー70で7位タイと譲らない戦いを続けている。

　一方、マクドナルドLPGA選手権予選落ちのショックを振り払おうとこの日に挑んだ宮里藍だったが、ショット、パット共に精彩を欠いて、2バーディ、3ボギー。1オーバー73で53位タイと大きく出遅れてしまった。友人とのリラックスした時間で精神的に安定し、師匠である父から技術的に矯正されて挑んだ今大会は、次週に控えた全米女子オープンへの大切な実戦。それだけに、どうしても第2ラウンドでは巻き返したい。

　また、今季苦闘が続く東尾理子は、11オーバー83を叩いて144位と出場選手中最下位。