宮里藍がメジャー予選落ちのショックを振り払い、次に備えて立ち上がる。

　現地時間21日開幕の米女子ツアー、ウェグマンズLPGA（ニューヨーク州ピッツフォード、ロカストヒルCC）に参戦する宮里はここ2試合で66位タイ、予選落ちと不調が続いている。

　ギン・トリビュート最終日に『82』を叩いて号泣したが、翌週のマクドナルドLPGA選手権は昨年3位タイとなった大会だけに、メジャー初優勝をかけて挑んだ。だが、気持ちが空回りしたのかショット、パット共に立て直せず、初日に出遅れてそのまま予選落ち。だが、落ち込んでいる暇はない。休む間もなく次週にはメジャー第3戦、全米女子オープン（ノースカロライナ州、ピン・ニードレス・ロッジGC）が控えており、早急に態勢を整えないと再び苦い思いに襲われかねない。

　だが、大会開幕2日前に22歳の誕生日を迎えた宮里は、そんな状況にもかかわらず、明るい表情をのぞかせている。オープンウイークだった前週に友人とリラックスし、駆けつけた父、優氏の指導で調子を取り戻したからだ。メジャー前哨戦である大切な今大会で、自分のゴルフがしっかりできれば、ビッグタイトルへ再び歩みだせる。

　メジャーの狭間に行われる今大会だが、有力選手は一通り揃っている。ロレックスランキング（女子世界ランキング）No.1のロレーナ・オチョア（メキシコ）は、殿堂入りが決まったばかりの朴セリ（韓）、マクドナルドLPGA選手権でメジャー初優勝したスーザン・ピーターセン（ノルウェー）と同組でスタート。史上最年少メジャー優勝者、モーガン・プレセル（米）はポーラ・クリーマー（米）、ナタリー・ガルビス（米）の同世代ライバルと共にプレーする。ディフェンディング・チャンピオンのジョン・ジャン（韓）や、復活が待たれる東尾理子らも参戦するメジャー前哨戦は、すんなりとは終わりそうにない。