「生涯最高のゴルフ」でゴンザロ・フェルナンデス・カスタノ（スペイン）が単独トップに躍り出た。

　全英オープンの前哨戦、欧州ツアーのバークレーズ・スコティッシュ・オープン（スコットランド、ロックローモンドGC）は現地時間の11日、第3ラウンドの競技を終了。この日ノーボギーの7アンダー64と爆発したフェルナンデス・カスタノが、通算14アンダーで前日のトーナメントリーダー、レティーフ・グーセン（南ア）と2週連続優勝を狙うマーティン・カイマー（独）に1打差をつけ単独トップに立った。

　同じく7アンダー64を叩き出したリー・ウェストウッド（英）は、通算10アンダーで前日の27位タイから6位タイへジャンプアップ。アーニー・エルス（南ア）も4つスコアを伸ばし、通算8アンダーで10位タイに浮上した。10位タイには世界ランク6位のジェフ・オギルビー（豪）もつけているが、前日2位のアダム・スコット（豪）は通算7アンダー13位タイに後退している。

　第3ラウンドのベストスコアタイでトーナメントをリードしたフェルナンデス・カスタノは「パットはそれほどじゃなかったけれど、ショットはこれまでにないほど好調だった」と納得の表情。昨年のブリティッシュ・マスターズ以来のツアー4勝目を狙うわけだが、実は彼、優勝以上に欲しいものがある。それは大会初日の16日に花火に驚いて家出してしまった妻の実家の飼い犬が戻って来ること。

「優勝より、犬が見つかって妻が喜んでくれた方が良い」と言う心優しいスペイン人が、果たして無欲の勝利をつかむことが出来るか注目だ。