アンダース・ハンセン（デンマーク）が終盤にチップインイーグルを決めて頭ひとつ抜け出した。

　欧州ツアーのヨーロピアン・オープン（英、ロンドンGC）が現地時間の28日に開幕。第1ラウンドでノーボギーの7アンダー65をマークしたハンセンが、後続に1打差をつけ単独トップに立った。2位タイ（6アンダー66）にはジョティ・ランダワ（インド）、ピーター・ハンソン（スウェーデン）、サム・リトル（英）、トーマス・エイケン（南ア）が続き、2打差の6位タイにジーブ・ミルカ・シン（インド）、ピーター・ローリー（アイルランド）を含む9人がひしめいている。

　単独トップに躍り出たハンセンは10番スタートの前半、快調にバーディを奪って4アンダー32で折り返すと、終了間際の8番“モンスター”と呼ばれる608ヤードのパー5で、セカンドショットをグリーン手前まで運び、難しいアプローチを直接カップイン。チップインイーグルを奪取し、後続に1打差をつけトーナメントをリードした。

「トップに立つのはいつでも気分が良いもの。ただ問題は日曜日（最終日）に優勝を狙える位置に居られるかどうか。イーグルを奪ったアプローチはピンが手前だっただけに難しかったけれど、結果は完璧だった。あれだけ良いアプローチはなかなか打てない」と自画自賛。まだトーナメントは始まったばかりだが、今季はすでにジョバーグ・オープンで優勝を飾っているハンセンがツアー通算4勝目に照準をピタリと合わせた。

　一方、前週ポール・ケイシー（英）が優勝を飾ったことで世界ランク4位に後退したセルヒオ・ガルシア（スペイン）はイーグルあり、ダブルボギーありの出入りの激しいラウンド。しかし出だしの10番でいきなりダブルボギーを叩き、前半は2オーバー38と乱れたが、後半は別人のようなゴルフでノーボギーの5アンダー31。3アンダー69まで盛り返し25位タイでフィニッシュ。明日以降に期待を抱かせる内容だった。

　またヨーロッパで転戦を続ける“お騒がせ男”ジョン・デイリー（米）は、4バーディ、3ボギーの1アンダー71で回り53位タイからのスタート。またマスターズチャンピオンのアンヘル・カブレラ（アルゼンチン）はイーブンパー72で75位タイと出遅れている。