尾崎直道が好調なプレーで順位を上げたが、試合は荒天によるサスペンデッドで水を差された格好だ。

　米チャンピオンズツアーのリージョンズ・チャリティ・クラシックはアラバマ州フーバーのロバート・トレント・ジョーンズ・トレイル at ロスブリッジを舞台に現地時間16日、第2ラウンドの競技を行ったが、降雨のため試合は中断。4時間後に再開されたが再び雷雲が近づき、残りは翌日に持ち越されることになった。

　不安定な天候の中、安定したゴルフを見せたのが尾崎だ。出だしの6ホールで4つバーディを奪って前半を4アンダーで折り返すと、後半に入ってもペースを崩さずノーボギーの5アンダー。15番終了時点で通算8アンダーとし、初日の22位タイから暫定4位タイまで急浮上した。

　暫定ながらトップに並んだのは、ジーン・ジョーンズ（米／14ホール終了）とキース・ファーガス（米／9ホール終了）の2人で通算10アンダー。1打差の暫定3位にトム・マクナイト（米／10ホール終了）が続く展開。ディフェンディング・チャンピオンのアンディ・ビーン（米／17ホール終了）は通算4アンダーで暫定31位タイにとどまっている。

　尾崎にとってアメリカでの優勝はレギュラーツアー時代からの悲願。この日は良いところで水を差され、最終日は21ホールの長丁場となるが、これまで日米で鍛え上げた精神力で自らの殻を破って優勝したい。