28歳のギャレス・メイビン（北アイルランド）がコースレコードをマークし、トーナメントをリードした。

　欧州ツアーのBMWイタリアン・オープン（イタリア、ロイヤル・パーク）が現地時間7日に開幕。第1ラウンドのこの日、1イーグル、6バーディ、1ボギーの7アンダー64と爆発したメイビンが、コース新で後続に3打差をつけ単独トップに立った。

　4アンダー67の2位タイにラファエル・ジャクリン（仏）、リッチー・ラムゼイ（スコットランド）、マーカス・ヒグレイ（英）ら。どこに行っても話題のジョン・デイリー（米）は、上がり2ホール連続ボギーで2アンダー69にとどまったが、首位と5打差の17位タイはまずまずの滑り出し。

　昨年の12月に行われた南アフリカオープン。デビューわずか7戦目にして“優勝”かと思わせたのがメイビンだったが、最終ホールでおよそ2.5メートルのパットを外しプレーオフへ。それで緊張の糸が切れたメイビンは地元のリチャード・スターン（南ア）に破れ、惜しくも7戦目でのツアーVを逃したのだった。「あのときは本当に悔しかった。でも考えてみればアーニー・エルス（南ア）やローリー・マッキルロイ（北アイルランド）ら、そうそうたる面々より僕の方が成績が良かったんだから、良しとしなきゃね」（メイビン）。そうは言いつつ、欲しいのはもちろん優勝の二文字。5か月前に目の前で逃した栄冠を、メイビンは実力で取り返すつもりだ。