午後になって雷に襲われ、多くの選手がホールアウト出来ずサスペンデッドが決まったが、将来有望な19歳が暫定トップと快調な滑り出しを見せた。

　欧州ツアー中東シリーズ第3戦、ドバイ・デザート・クラシックはアラブ首長国連邦ドバイのエミレーツGCを舞台に現地時間29日開幕。第1ラウンドで9バーディの猛攻を見せたローリー・マッキルロイ（北アイルランド）が8アンダー64をマークし、昨季の同ツアー賞金王ロバート・カールソン（スウェーデン／7アンダー65）に1打差をつけ、暫定ながら首位に躍り出た。

　その他、6アンダー66の暫定3位タイにゴンサロ・フェルナンデス・カスタノ（スペイン）が続き、4アンダー68で回った前々週（アブダビ・ゴルフ選手権）の覇者ポール・ケイシー（英）が暫定7位タイにつけた。

　奇しくも前日、来年行われるライダーカップのヨーロッパチーム主将に選ばれたコリン・モンゴメリー（スコットランド）が「有力なメンバー候補」と名指ししたマッキルロイがリーダーボードの最上段を賑わした。プロ入り当初から将来を嘱望されている“北アイルランドの石川遼”は、「絶好のコンディションに助けられた。グリーンもフェアウェイも柔らかいので、スコアが伸ばせた」と声を弾ませる。石川と違い、まだツアー未勝利だが、この辺で実力を発揮してもらいたい。

　その他、世界ランク2位のセルヒオ・ガルシア（スペイン）は11ホール終了時点で2アンダー。地元在住のヘンリック・ステンソン（スウェーデン／11ホール終了）、世界ランク11位のリー・ウェストウッド（英）らとともに暫定22位タイ。

　今大会過去3勝のアーニー・エルス（南ア）は12ホール終了時点でまだエンジンがかからず、1アンダー暫定45位タイ。モンゴメリーは12ホールを終了して1オーバー暫定78位タイに低迷中。試合は始まったばかりだが、ティーンエイジャーの頑張りにどうベテラン勢が応戦していくか、今後の戦いに注目だ。