セルヒオ・ガルシア（スペイン）が世界ランクNo.2のプライドをかけ、欧州ツアーのアブダビ・ゴルフ選手権（現地時間15?18日、UAE、アブダビGC）に挑む。

　08年中に開幕していた同ツアー初戦、HSBCチャンピオンズの優勝で、今年から「ザ・レース・トゥ・ドバイ」と呼ばれる賞金レースを引っ張っているだけに、やる気に満ちているガルシア。「開幕戦で勝ったけど、まだまだ先は長いからね。いいプレーを続けて、11月にチャンスがあればいいね」と淡々と口にするが、その目は真剣だ。「米ツアーに興味を示す選手もいるが、こんな風に（欧州）ツアーにトッププレーヤーが集まるのは素晴らしい」と、ベテランの雰囲気まで漂わせている29歳。

　昨年は、メジャー2試合で惜しいところの優勝を逃しているが、今年はその流れを変えようとしている。「もちろん目標はメジャー優勝だ。どんな試合でも優勝に向かってベストを尽くし、それに向かってやるだけ」と、力強く語った。

　一方、昨年メジャー2勝を挙げながら、欧州賞金王の座を逃したパドレイ・ハリントン（アイルランド）も出場。全英オープン、全米プロではいずれもガルシアのタイトル獲得を阻んで勝っているだけに、ライバルのやる気にも動じる気配はない。「本当に去年はいい年だった。それを踏まえて目標を立てている。自分のゴルフが進化し、前よりもいいプレーヤーになりたいと思っている」と、マイペースながらもさらなる向上を誓っている。

　また、昨季マスターズ王者のトレバー・イメルマン（南ア）は、ハワイで行われた米ツアー開幕戦、メルセデス-ベンツ選手権出場後にとんぼ返りでコース入り。「いいプレーをして大きな試合で勝つことが大切。自信はあるよ」と胸を張っており、年明け早々、激戦は必至のようだ。