大会連覇と3試合連続優勝を狙うリチャード・スターン（南ア）が大きく出遅れる中、伏兵が快調な滑り出しを見せた。

　欧州、南ア両ツアー共催のジョバーグ・オープン（南ア、ロイヤルヨハネスブルグ・アンド・ケンジントンGC）が現地時間の8日開幕。第1ラウンドのこの日、2つのイーグルを奪い8アンダー63と爆発したスティーブン・イェッペセン（スウェーデン）とトレバー・フィッシャー（南ア）の2人が首位の座を分け合った。

　24歳のイェッペセンはまだツアー未勝利。チャレンジツアーでは上位を賑わすが、欧州ツアーでは賞金ランク100位以内に入ったことがない。だが第1ラウンドは「2番のイーグルで波に乗れた」と序盤で勢いをつけ、7番で再びイーグルを奪うとトーナメントリーダーの一角を担うことに。

　一方、地元期待のフィッシャーも「ショットとパットが噛み合った。出だし連続バーディで弾みがついた。いいスタートが切れて良かったよ」とご機嫌。地元Vに照準を合わせた。

　その他、1打差の単独3位にマイケル・ホーイ（北アイルランド）が続き、6アンダー65の4位タイにアンドリュー・マクラーディ（南ア）、エドアルド・モリナリ（伊）、デビッド・ドライズデイル（スコットランド）らがつける展開。

　しかし、昨年末にアルフレッド・ダンヒル選手権と南アフリカ・オープン選手権で連勝を飾り、一躍注目の的となった昨季大会の覇者スターンは、上位陣がスコアを伸ばす中で3バーディ、3ボギーのイーブンパー71とエンジンがかからず、109位タイと大きく出遅れた。予選通過さえ危ぶまれる状況だけに、2日目以降の巻き返しにかける。