石川遼の実力が世界の舞台で試される。

　アジア、欧州選抜の対抗戦、ザ・ロイヤル・トロフィが現地時間9日、タイ、バンコクのアマタスプリングCCで開幕する。この大会は、尾崎直道主将率いるアジア連合と、ホゼ・マリア・オラサバル（スペイン）をキャプテンとする欧州ツアー選抜が名誉をかけて激突する3日間競技の団体戦だ。

　過去2回開催されており、昨年は開催地タイの国王の姉が亡くなったため中止。これまではいずれも欧州に勝利をさらわれている。それだけにアジアチームには必勝ムードが漂っている。

　メンバーのうち日本勢は17歳で初出場の石川と、谷口徹、谷原秀人の3人だ。石川は昨年12月に行われた、Hitachi 3Tours Championshipの最終ホールでバーディを奪い、国内男子ツアーに勝利をもたらしたように、運と強い意志の持ち主。勝利への意欲は満々で、勝って主将の尾崎を胴上げしようと意気込んでいる。

　また、アジア他国からも強豪が勢揃い。地元での勝利を誓うプラヤド・マークセン、トンチャイ・ジェイディのタイ勢や、日本ツアーでおなじみのS・K・ホ（韓）ら8人が一丸となって初勝利を誓っている。

　対する欧州チームはマスターズ2勝のオラサバルの下、3連覇を狙う。ポール・ローリー（スコットランド）、ポール・マクギンリー（アイルランド）、ニック・ドハティ（英）、オリバー・ウィルソン（英）、パブロ・ララサバル（スペイン）、ソレン・ハンセン（デンマーク）など、こちらも楽しみなメンバーだ。

　コースは、ティーグラウンドから船でしかいけないアイランドグリーンが名物の8番など、水がらみのホールも多く、風の読みがスコアメイクのカギを握ることになりそうだ。