ラム・チンビン（シンガポール）が混戦を制した。

　ラムを含む5人が首位タイに並んでスタートしたアジアンツアーの08年最終戦、ボルボ・マスターズ・オブ・アジア最終ラウンド（現地時間21日、タイ、バンコク、タイCC）は、終盤まで勝負の行方がわからない大激戦となった。そんな中、上がり4ホールで3バーディと勝負強さを見せたラムが5アンダー67でフィニッシュ。通算14アンダーで地元優勝を狙ったチャプチャイ・ニラット（タイ）に2打差をつけて同ツアー初Vを飾った。

「今まで小さな試合でしか勝ったことがなかったので信じられない。最後に良いプレーができてうれしい」と白い歯を見せたラム。最後まで攻めて勝利を手にした。前週一緒に練習していたコーチに「勝つ準備ができた」と宣言し見事な優勝。来季の飛躍が期待できるプレーでシーズンを締めくくった。

　3位は通算11アンダーでテリー・ピカダリス（豪）。日本勢は市原弘大が通算1オーバー43位タイ、清田太一郎が通算2オーバー47位タイで大会を終えた。