ビッグネーム2人が明暗を分けた。

　欧州、南ア両ツアー共催の南アフリカ・オープン選手権（南ア、ウェスタン・ケープ、パールバレー・ゴルフエステーツ）は現地時間20日、第3ラウンドの競技を終了。ともに通算10アンダー2位タイでスタートしたアーニー・エルス（南ア）とリー・ウェストウッド（英）は、対照的なプレーとなった。

　2つのトリプルボギーを叩くなど大乱調で5オーバー77と崩れたエルスは通算5アンダー。一気に37位タイまで転落した。対照的に、ウェストウッドはスコアを4つ伸ばして通算14アンダー単独トップに浮上。「良い位置だね。この3日間、良いプレーができたことがただうれしいんだ。たぶんボギーは1つしか叩いていないんじゃないかな」と気分よく最終ラウンドに向かう。

　欧州ツアーの08年シーズンはトップ10入りが13回ありながら、勝てないまま09年シーズンを迎えたウェストウッド。だが、「あまり先のことを考えすぎないことだね。やるべきことをやるだけ」と淡々とした態度を貫いて、待望の勝利を手にする心構えだ。

　その他上位は前日首位のミカエル・ロレンゾ-ベラ（仏）がスコアを伸ばせず、ウェストウッドに2打差の通算12アンダーのまま。ギャレス・メイビン（北アイルランド）と並ぶ2位タイに後退した。

　また、全米オープン2勝のレティーフ・グーセン（南ア）が、3アンダー69でプレーして通算11アンダー4位タイ。地元での逆転Vを狙う。マスターズ王者のトレバー・イメルマン（南ア）も前日の30位タイから通算6アンダー22位タイに順位を上げている。