連覇を誓った大会で、アニカ・ソレンスタム（スウェーデン）はスタートダッシュならず。ほろ苦いスタートを噛み締めた。

　今季限りで現役引退を表明しているアニカにとって、現地時間11日に開幕した欧州女子ツアーのドバイ・レディス・マスターズ（UAE、エミレーツGC）がいよいよラストゲームとなる。快調なスタートと行きたかったが、第1ラウンドは7つバーディを奪いながらボギー3つ、ダブルボギー1つとちぐはぐなプレーで2アンダー70止まり。ローラ・デービーズ（英）らと並び、単独首位のジョアンナ・ヘッド（英）に4打差の6位タイにとどまった。

「18ホール中、14ホールは凄くいいゴルフが出来たのに、残りの4ホールで台無しにしてしまった」と悔しさをあらわにしたアニカ。米女子ツアー未勝利に終わった昨季、この大会に勝って復活の手応えをつかんだだけに思い入れは深く、有終の美を飾ることを切望している。「ラッキーなのは、まだ今日が木曜日だということ。幸いショットもパットも悪くないので、気持ちを切り替えて頑張ります」と、不世出の女王は巻き返しを誓った。

　一方、ノーボギーの完璧な内容で単独トップに立ったヘッドは「イアン・ポルター（英）のお陰」と意外なことを口にした。何でも夫であるテリー・マンディ氏がポルターの帯同キャディを務めていることから、最近ショートゲームに関するアドバイスを受ける機会があったのだとか。「イアン（ポルター）に習って良くなった」と言う小技を武器に、ヘッドが欧州女子ツアー初優勝を狙う。

　その他、前週行われた米女子ツアーのファイナル・クォリファイング・トーナメントで来季のフル出場権を獲得したばかりのエイミー・ヤン（韓）、現役モデルとプロゴルファーを兼業のアンナ・ローソン（豪）らが1アンダー71、17位タイにつけている。