女子ゴルフ界のスーパースター、アニカ・ソレンスタム（スウェーデン）が、いよいよ現役最後の戦いを迎える。

　5月に今季限りでの引退を宣言したアニカは、すでに米女子ツアーでのプレーを終了。現地時間11日、UAE、エミレーツGCで開幕する欧州女子ツアー今季最終戦、ドバイ・レディス・マスターズが本当に現役ラストの勇姿となる。

「プロとして最後の試合に臨むにあたって、甘く苦い思いがある」と複雑な気持ちを口にしたアニカ。「でも、ここには楽しみに来ました。両親も妹もここにいるし、少しお祝い気分になるでしょう」と、それでも笑顔を見せた。来月、結婚する予定の婚約者、マイク・マクギー氏もビデオで祝福を寄せており、まさにアニカ一色の大会となりそうだ。

　米ツアー最終戦、ADT選手権出場後は、インターナショナルチームの主将としてレクサスカップに参戦。自らの力でチームを勝利に導き、その後インドでヨガをして英気を養った。「インドに行ったことはなかったけど、あんな経験は初めてだった」と、楽しそうに振り返る。さらにマレーシアで設計したコースを下見してから、有終の美を飾るべくドバイに乗り込んできた。

　引退後は結婚し、家族との生活を大切にすることを明かしているアニカだが、多忙さは変わらない。自ら主宰するアニカ・アカデミーの運営や、ワインや香水のプロデュースなどが待っており、その姿が見られなくなるわけではない。だが、フェアウェイのアニカをしっかりと目に焼き付けたい。