お騒がせ男のジョン・デイリー（米）が、シーズン最終戦を因縁の豪州で迎えることを決意した。

　現地時間27日開幕の豪州ツアー、オーストラリアン・マスターズ参戦を決めたデイリー。来季はスポンサー推薦以外にPGAツアーの出場権がなく、欧州ツアーの出場を増やす予定でおり、豪州にもその場を広げる伏線と思われる。

　だが、デイリーはかつてこの大会でとんでもないことをやらかしている。6年前に参戦し、良いプレーができなかったことに激怒。パターとボールを池にぶち込んだ後、スコアカードにサインをせず失格となったのだ。この時は、母の死直後と言う事情があったとはいえ、プロとしてあるまじき行為はひんしゅくを買った。

　他にも豪州では、高額なアピアランスマネーを貰って出場した1997年ハイネケン・クラシックの第3ラウンドで「83」の大叩き。トップスタートとなった最終ラウンドを2時間10分で終えるやる気のないプレーで、関係者を激怒させている。

　さらに今季も名コーチのブッチ・ハーモン氏に逆解雇されるなどトラブルメーカーの汚名を返上出来ていないが現状。しかし、来季欧州を中心に海外に出場の機会を求めるデイリーは、かつての罪滅ぼしに豪州参戦を決めたのかもしれない。