メジャー3勝の実力者アーニー・エルス（南ア）が、安定したプレーでトーナメントを引っ張っている。

　世界のトッププレーヤーが集結したアジアンツアーのバークレイズ・シンガポール・オープン（シンガポール、セントーサGC）は現地時間14日、サスペンデッドとなった第1ラウンドの残りを終了。そのまま第2ラウンドへ突入したが、再び雷雨に見舞われ78人がホールアウトできないまま日没順延となった。

　4ホールが残った第1ラウンドで2つのバーディを奪い5アンダー66で終えたエルスは、第2ラウンドも3バーディ、2ボギーの1アンダー70でプレー。サイモン・ダイソン（英）と並ぶ通算6アンダーでホールアウトし、暫定ながら首位タイに立った。

「スタート時間がとてもラッキーだった。朝の（第1）ラウンドでいいフィニッシュができたし、午後もまずまずのプレーだったね。でも横からのパットが入らず、バーディチャンスに寄らないホールもいくつかあった。ショットはとても良かったんだけれど、パットがもっと入ればね。それでも、全体的に満足はしている。週末が楽しみだ」と、優勝へ自信をのぞかせたエルス。

　今季はコーチを変えスイングを徹底的に改造しながら臨み、米ツアーのザ・ホンダ・クラシックで久々の優勝も果たしたものの、それ以外には勝てずに世界ランクもトップ10を転落（11位）。だが、先週モロッコで行われたキング・ハッサンIIトロフィーを制したことで勝利の味を思い出し、ライバルたちの多いこの大会での勝利を誓った。

　一方、前日まで首位に立っていた地元シンガポールのチンビン・ラムは、通算4アンダーのまま第2ラウンドを5ホールで終了。チャプチャイ・ニラット（タイ）、ローリー・マッキルロイ（北アイルランド）と並ぶ暫定3位タイにつけている。

　日本勢は、丸山茂樹が通算2アンダー暫定8位タイと絶好の位置で第2ラウンドを終えているが、他の選手は苦戦。市原広大（7ホール終了）が通算4オーバー暫定66位タイと予選通過ギリギリのライン、清田太一郎は通算7オーバー暫定106位タイ、谷口拓也（5ホール終了）も通算8オーバー暫定120位タイといずれも予選で姿を消すことが濃厚だ。

　また、今季メジャー2勝のパドレイ・ハリントン（アイルランド／6ホール終了）は通算1オーバー暫定24位タイ。世界ランク3位に転落したフィル・ミケルソン（米／7ホール終了）は通算2オーバー暫定32位タイといずれもパッとしないプレーが続いている。