08年シーズンの余韻も冷めやらぬ内に、早くも欧州ツアー09年シーズンが始まる。

　世界ランクNo.2のフィル・ミケルソン（米）らそうそうたるメンバーが参戦する同ツアーのHSBCチャンピオンズは現地時間6日、中国、上海のシャーシャン・インターナショナルGCで華やかに開幕。今大会には全英オープン、全米プロとメジャー連勝を果たしたパドレイ・ハリントン（アイルランド）、マスターズ王者トレバー・イメルマン（南ア）、08年シーズン欧州賞金王のロバート・カールソン（スウェーデン）が出場。

　さらに世界ランクNo.3のセルヒオ・ガルシア（スペイン）、カミロ・ビジェガス（コロンビア）、アンソニー・キム（米）、アダム・スコット（豪）他が勢揃いし、新しいシーズンを占う戦いの幕が切って落とされる。

　注目はやはりミケルソンだ。これまでマイホームパパとして米国を離れる機会が少なかったが、昨年末から傾向が変わり、09年シーズンは欧州ツアーで数試合プレーすることを示唆。「まだわからないけど、欧州ツアーにも素晴らしい試合があるからね」と笑顔で口にしており、その小手調べとして今大会を見ている節がある。

　米国以外でのミケルソンの勝ち星は、07年の今大会を含めて2つだけ。2016年の五輪ではゴルフが正式種目になることを切望している天才レフティが、さらにその存在を世界中にアピールする時が来たようだ。

　一方、スウェーデン人初の同ツアー賞金王となったカールソンはその勢いのまま現地入り。08年はメジャー4試合中3試合でトップ10入りという安定した成績を残しただけに、新しいシーズンはビッグタイトルを狙う心積もりでいる。