激しい雨に見舞われた欧州ツアー最終戦は午後12時8分に中断すると、そのままサスペンデッドが決定した。

　スペインの名門クラブ・デ・ゴルフ・バルデラマを舞台に行われている同ツアーのボルボ・マスターズは現地時間10月31日、第2ラウンドの競技をスタートさせたが、午前中から激しい雨に見舞われ試合は中断。あっという間にフェアウェイからグリーンまで水浸しとなり、順延の決断が下された。

　前日トップのソレン・ケルドセン（デンマーク）、3打差の2位につけるセルヒオ・ガルシア（スペイン）、そして逆転賞金王を狙うリー・ウェストウッド（英）を含む、12名はスタートさえ出来ず。1日の早朝から試合を再開し、第2ラウンドを行った後、成績順に組み合わせを変えて第3ラウンドに突入する予定だが、同地は嵐の予報。トーナメントディレクターによると「バルデラマのスタッフは優秀なので、どんなに水浸しになったコースでも整備は可能」と言うが、再びの雨となればスケジュールの変更を余儀なくされるなど、予断を許さない状況となっている。

　激しい風雨の中スタートした選手たちは、スコアを落とす者が続出。中でもこの大会で優勝すれば逆転賞金王の可能性を残しているミゲール・A・ヒメネス（スペイン）は出だし4ホールで7つスコアを落とす大乱調。通算9オーバーとし、前日の16位タイから暫定45位へ急降下。現在賞金ランク1位のロバート・カールソン（スウェーデン）は、4ホール終了時点で通算3オーバー暫定21位タイ、今季メジャー2勝で同ランク2位のパドレイ・ハリントン（アイルランド）は、13ホール終了時点で通算5オーバー暫定27位タイにつけている。