賞金総額500万ドル（約5億4,000万円）、優勝賞金160万ドル（約1億7,000万円）をかけて世界のトッププロがしのぎを削るビッグイベントで、米国チームが好調なプレーを続けている。

　世界28か国（地域）から各チーム2名の精鋭が出場する地域別対抗戦、オメガ・ミッションヒルズ・ワールドカップは、中国・深センのミッションヒルズGCを舞台に現地時間の23日、第2ラウンドの競技に突入。2人が1つのボールを交互に打つオルタネート方式のフォーサムマッチを行ったこの日、3アンダー69をマークしたブー・ウィークリー＆ヒース・スローカムを擁する米チームが、通算14アンダーまでスコアを伸ばし単独首位を守った。

　1打差の2位タイに昨季独チームにプレーオフで敗れ準優勝に終わったスコットランドチーム（コリン・モンゴメリー＆マーク・ウォーレン）と、優勝候補の一角を担うイングランドチーム（イアン・ポルター＆ジャスティン・ローズ）が続いている。

「交互に打つこのフォーマット（フォーサム）では、自分のリズムを維持するのが難しい。でも難しい中でこの位置を守ることができて、我ながらいい仕事をしたと思うよ。週末が楽しみになってきたね」と、首位を守った米チームのスローカムはにっこり。高校時代の同級生ウィークリーとのチームワークも抜群で、残り2日、このポジションを守り通す勢いだ。

　そんな米チームに1打差と迫ったイングランドチームのポルターは、対照的に渋い顔。というのも前半10ホールで5つスコアを伸ばしながら、後半チャンスをものにできず、4アンダー68に止まったから。「折角ロケットスタートを切ることができたのに、それを生かせずに残念。17番のボギーにはがっかりしたよ。でも、まだ2日目だし、日曜日に笑えればそれでいいけどね」（ポルター）。07年の欧州ツアー賞金王に輝いたばかりのローズと、前週日本（ダンロップフェニックストーナメント）で今年初勝利を飾って波に乗るポルター。狙うはもちろん優勝の2文字だけだ。

　その他、通算12アンダー4位にレティーフ・グーセン＆トレバー・イメルマンの南アチームが続き、ディフェンディング・チャンピオンの独チーム（アレックス・チェイカ＆マーティン・カイマー）は通算11アンダー5位タイ。日本チーム（平塚哲二＆谷原秀人）はスコアを1つ落とし、通算4アンダーで初日と変わらず23位タイに止まっている。