バーディを量産した尾崎直道がV圏内に浮上した。

　米チャンピオンズツアーのSAS選手権（ノースカロライナ州プレストンウッドCC）は現地時間の27日、第2ラウンドの競技を終了。初日17位タイにつけた尾崎が、この日7バーディ、2ボギーの5アンダー67で回り、ニック・プライス（ジンバブエ）らと並ぶ通算6アンダー9位タイへ順位を上げた。

　1アンダー71にとどまった前日と大きく違ったのはパッティング。12番までことごとくチャンスにパットを沈め（5バーディ、ノーボギー）、14、18番でボギーを叩いたものの、ボギーのあとはバーディを獲り返す理想的な展開でスコアを伸ばした。現在賞金ランク29位。来季の出場権はほぼ安泰だが、それで満足してはいられない。レギュラーツアー時代からの課題である“アメリカで優勝”を未だ手にしていないからだ。残り少なくなった今季中に悲願を達成したい尾崎にとって、最終日は大きなチャンスになりそうだ。

　一方、初日出遅れた倉本昌弘は3バーディ、3ボギーのイーブンパー72で回ったが、初日の66位タイから60位タイへわずかに順位を上げるに止まった。

　上位は、この日6アンダー66と爆発した前日のトーナメントリーダーのひとり、ブルース・フレイシャー（米）が通算10アンダーで単独トップ。1打差の2位タイにトム・カイト（米）、エドアルド・ロメロ（アルゼンチン）の2人が続き、今大会がシニアデビューのラリー・マイズ（米）は通算3アンダー23位タイ。現在賞金ランク1位のベルンハルト・ランガー（米）はディフェンディング・チャンピオンのマーク・ウィービー（米）らと並び、通算イーブンパー44位タイに低迷中。