初日からの首位を守ったグレゴリー・ハブレット（仏）だが、後続が僅差に迫っている。

　欧州ツアーのジョニー・ウォーカー選手権 at グレンイーグルス（スコットランド、グレンイーグルス）は現地時間の30日、第3ラウンドの競技を終了。初日から首位を走るハブレットは、前日同様15番パー5でダブルボギーを叩いたものの、スコアを4つ伸ばし、通算11アンダーで単独トップをキープした。

　しかし他の選手の追撃は激しく、6連続を含む10バーディ（2ボギー）を量産したアンソニー・ウォール（英）が、この日のベストスコア（タイ）の8アンダー65で首位に1打差の単独2位に浮上。現在同ツアー賞金ランク2位につけているリー・ウェストウッド（英）も7アンダー66の好スコアで通算9アンダーまでスコアを伸ばし、前日の13位タイから3位タイに順位を上げた。同じく3位タイにはリカルド・ゴンザレス（アルゼンチン）、ソレン・ハンセン（デンマーク）、デビッド・ハウエル（英）、マーセル・シーム（独）がつけている。

　またポイントランクによる自力でのライダーカップ出場を目指すジャスティン・ローズ（英）は3日目は6アンダー67とスコアを伸ばし、通算8アンダー8位タイと逆転可能なポジションを確保したが、キャプテン推薦による同大会出場を目論む前週優勝のダレン・クラーク（北アイルランド）は通算1アンダーで38位タイに低迷している。

　そのクラークの親友、ウェストウッドはすでにライダーカップへの出場権を確定させているため、余裕をうかがわせる。14番パー4では第2打を直接カップにねじ込むイーグルを奪うなど見せ場を作り、逆転Vを至近距離にとらえた。

　果たして相性の良いスコットランドでハブレットが完全優勝を達成するのか？　あるいはライダーカップメンバーが底力を発揮するのか？　最終日の激突が楽しみになってきた。