白鮫グレッグ・ノーマン（豪）が、全英オープン3位タイの実力を引っさげて、シニアのメジャーに挑む。

　先週の全英オープン最終日、最終組でプレーしたノーマン。連覇を果たしたパドレイ・ハリントン（アイルランド）と最後まで優勝争いを繰り広げ、敗れはしたもののその勢いのままに、現地時間24日開幕の全英シニアオープン選手権（スコットランド、ロイヤル・トルーンGC）に勝ちに行く。

　再婚したばかりの夫人の応援をエネルギーに、レギュラーツアーのメジャーで全盛期を思わせるプレーを見せた後「頭はハイになっている」という言葉を残して、開催地のロイヤル・バークデールを去ったノーマン。その足で向かったロイヤル・トルーンは、実は忘れられない場所だ。89年の全英オープンで、マーク・カルカベッキア（米）、ウェイン・グラディ（豪）と3人でプレーオフを戦った末に敗退したからだ。

　その悔しさを晴らすには、絶好調の今回は大チャンス。予選ラウンドの組み合わせも、今大会3勝、全英オープン5勝とリンクスを得意にするディフェンディング・チャンピオン、トム・ワトソン（米）とマスターズ王者のサンディ・ライル（スコットランド）と不足はない。元世界No.1の戦いぶりに注目だ。

　ノーマンの対抗馬に名乗りをあげようと、日本勢も多く参戦する。米チャンピオンズツアー9勝の青木功、欧州シニアツアーでの経験豊富な海老原清治、友利勝良、昨年の日本シニアツアー賞金王・室田淳、青木基正らがいぶし銀の技で欧米勢に対抗。テレビ解説でおなじみのレフティ・羽川豊、湯原信光、浜野治光、丸山智弘、森茂則の新しい顔も加わって、ゴルフの故郷・スコットランドの大自然に挑む。