ムービングデーに順位が大きく入れ替わった。

　次週に迫った全英オープン（英、ロイヤル・バークデール）の前哨戦として、大物が多く参戦している欧州ツアーのバークレーズ・スコティッシュ・オープン（スコットランド、ロックローモンド）は現地時間の12日、第3ラウンドの競技を終了した。風が巻き、トリッキーなピンポジションが選手たちを苦しめたが、そんな中1イーグル、5バーディ、2ボギーの5アンダー66をマークしたグラエム・マクドウェル（北アイルランド）が通算10アンダーまでスコアを伸ばし、サイモン・カーン（英）とともに首位タイに浮上。2打差の3位タイに現在同ツアー賞金ランクトップのミゲール・A・ヒメネス（スペイン）、前週優勝のロス・フィッシャー（英）、日本でもお馴染みのジーブ・ミルカ・シン（インド）らが続いている。

　また初日98位タイと大きく出遅れた世界ランク3位のアダム・スコット（豪）がこの日スコアを3つ伸ばし、通算7アンダーで前日の28位タイから7位タイに浮上。同じく7位タイにイアン・ポルター（英）、リー・ウェストウッド（英）らがつけているが、首位タイと3打差は十分射程圏内。

「このコースは最後まで気が抜けない。集中しないとすぐボギーを叩いてしまう。でもビッグスコアを出せるチャンスがないわけじゃない。今日までまだ爆発的スコアを出していないから、明日それを出せればいいね」と、スコットはメジャー獲りの前にロックローモンドでの優勝を目指す。

　一方、スコットと同じ28位タイからスタートしたアーニー・エルス（南ア）は通算5アンダー19位タイ。フィル・ミケルソン（米）は5つバーディを奪いながら、同じ数だけボギーを叩き、通算4アンダー24位タイに足踏みをしている。前日単独トップのアンヘル・カブレラ（アルゼンチン）は7オーバー78と崩れ、通算2アンダー37位タイへ後退した。