地元出身のマーティン・カイマー（独）が9アンダー63と爆発し、後続に5打差をつけて単独トップに躍り出た。

　ドイツ、ミュンヘン・アイケンリードGCを舞台に行われている欧州ツアーのBMWインターナショナル・オープンは現地時間の20日、第2ラウンドの競技を終了。初日10位タイにつけていたカイマーが、9バーディ、ノーボギーの完璧なゴルフで通算13アンダーまでスコアを伸ばし、トーナメントをリードした。

　5打差の2位タイにベン・バーハム（英）、フランシス・デラモンターニュ（仏）の2人が続き、通算7アンダー4位タイに第1ラウンド首位タイグループのマーダン・ママット（シンガポール）、リチャード・フィンチ（英）らがつけている。

　また2日連続3アンダー69をマークしたレティーフ・グーセン（南ア）が通算6アンダーで、ポール・ケイシー（英）、トーマス・ビヨーン（デンマーク）他とともに9位タイの好位置を確保。しかし前日グーセンと同じ16位タイ発進のミゲール・A・ヒメネス（スペイン）は、3オーバー75を叩き、通算イーブンパーで予選落ち。歴代チャンピオンのジョン・デイリー（米）もカットラインに1打足りず、67位タイで決勝ラウンド進出を逃している。

　母国の先輩でありマスターズ2勝のベルンハルト・ランガー（独／通算2アンダー50位タイ）がため息をついた。「カイマーはアグレッシブだが、賢い攻め方をする。まるでタイガー・ウッズやフィル・ミケルソンのようにね」と単独トップの後輩、カイマーのプレーに感心しきり。昨年同ツアーの新人王に輝いたカイマーは、ドイツにとって久々に登場した期待の星。23歳の彼にシニア入りしているランガーは自らの20代の頃を重ね合わせ、世界トップクラスへの成長を願っている。今大会20年の歴史の中で、未だ地元勢の優勝はない。ドイツの未来を担うカイマーが、予選ラウンドで奪った5打のリードを最後まで守り切ることが出来るか注目だ。