日本でもお馴染みのジーブ・ミルカ・シン（インド）が今季欧州ツアー36ホールのベストスコア（最少ストローク）でトーナメントをリードした。

　荒天のためスタートが1日遅れた同ツアーのバンク・オーストリア・ゴルフオープン（オーストリア、ファンタナGC）は現地時間の7日、第2ラウンドの競技を終了した。首位タイ発進のシンが、最終ホールをイーグルで締めくくるなど8アンダー63と爆発。通算15アンダーで単独トップの座を守った。

　4打差の単独2位にサイモン・ウェイクフィールド（英）が続き、通算10アンダー3位タイにマーク・ブラウン（ニュージーランド）とピーター・ファウラー（豪）の2人。ダレン・クラーク（北アイルランド）は予選は通ったものの、第1ラウンドの出遅れが響き通算3アンダー55位タイにとどまっている。

「今日はショットもパットも完璧だった。特にノーボギーだったことに満足している。2日間で通算15アンダーまで伸ばしたのは初めてかもしれない。最後は長いパットを沈めてイーグルで締めくくれたし、最高の気分だよ」と1イーグル、6バーディの猛攻に口ぶりも滑らかなシン。一昨年（06年）は同ツアーで2勝を挙げた他、日本でも大活躍して注目を集めたが、昨年は勝星がなくそろそろ優勝が欲しいところ。

　今大会は次週にメジャーの全米オープンが控えていることもあり、主催者は当初予定していた72ホールから54ホールに大会を短縮することを決定した。「それはうれしい。あと1日頑張ればいいんだから」と言うシンに約2年ぶりツアー3勝目の期待がかかる。