現地時間27日、60年の長きに渡りマスターズのスターターを務めてきたフィル・ハリソン氏（享年82歳）が、老衰のため亡くなったことが明らかになった。

　1934年から昨年までの毎年、4月になるとオーガスタナショナルGC（ジョージア州オーガスタ）の1番ティーで出場選手を紹介。ハリソンさん特有の南部なまりのその声は、親しみやすくパトロン達にとってなくてはならないものになっていた。

　もちろん60年という歳月は、ベン・ホーガン（米）時代から、タイガー・ウッズ（米）の現在に至るまでを網羅しており、その間アーノルド・パーマー（米）やジャック・ニクラウス（米）らすべての名選手がハリソン氏の声と共にオーガスタをスタートした。それだけに、関係者は寂しさを隠せずにいる。