1年前に歴史を作った男が、連覇を目指して戻ってきた。

　現地時間3日開幕の欧州ツアー、エストリル・オープン・デ・ポルトガル（ポルトガル、エストリル、オイタボス・デューンズ）のディフェンディング・チャンピオンは、スペインのパブロ・マーティン。同ツアーの長い歴史の中で、07年大会で初めてアマチュアとして優勝し、世界中の注目を浴びた。

　17歳の時、同ツアーのカナリア・オープンで最終日を首位で迎え、その名を広めたマーティンだったが、この時は崩れて22位タイ。その後、オクラホマ州立大学に留学した。そして、昨季大会の優勝をきっかけにプロ転向を決意し、07年全米オープンからプロとしてプレーを続けている。前週のMAPFREオープン・デ・アンダルシアでも25位タイとまずまずの状態で思い出の地に戻ってきた。まだ21歳の新鋭だが、自信満々とあって、侮れない存在だ。

　受けて立つ先輩達は、先週復活優勝して好調のトーマス・レベ（仏）やデビッド・ハウエル（英）、アラステアー・フォーシス（スコットランド）ら。マーティンの連覇を阻止すべく、必死の戦いが幕を開ける。