米チャンピオンズツアーの今季最初のメジャー大会、リージョンズ・トラディションが現地時間5日にアラバマ州、ショールクリークで開幕する。今季すでに2勝を挙げてツアーを引っ張っているトム・レーマン（米）が、優勝候補筆頭に名乗りを上げている。

　50歳を過ぎて2シーズン目となる同ツアーでのプレーに対して、いかにモチベーションを見出すかという疑問に、レーマンは即座にこう答えた。「結果に対してフラストレーションを抱くことこそ、自分のモチベーションになっている。それ以上のものはない」。メジャー大会の優勝経験もあり、ライダーカップ米国チーム主将の経験もある男が口にしたこの言葉。いくつになっても、現状に甘んじることのない姿勢こそが、強さを保つ秘訣なのだとよくわかる。

　今季は2勝した他に2位と3位がそれぞれ1回ずつあり、現在賞金ランク、チャールズ・シュワブカップポイントランクともに首位と絶好調。それだけに、昨年のシニアPGA選手権以来となるメジャー2勝目にかける気持ちは人一倍大きいようだ。

　予選ラウンドのパートナーは、フレッド・カプルス（米）とジェイ・ハース（米）。いずれも実力者だけに初日からエンジン全開で勝ちに行く。

　舞台となるショールクリークは過去に2度、米男子ツアーメジャー大会の全米プロゴルフ選手権が行われたことがある。そこでプレーした者もしていない者も、それぞれがコース攻略法を胸に大会に挑む。

　日本勢は、尾崎直道がただ一人出場。悲願のツアー初優勝をメジャータイトルで飾りたいところだ。