混戦模様の中、フランスチームが優勝戦線に急浮上した。

　世界の28か国（地域）の精鋭が中国に集結してナンバー1を決めるチーム対抗戦、オメガ・ミッションヒルズ・ワールドカップ（中国・深セン、ミッションヒルズGC）は現地時間の24日、第3ラウンドのフォーボールマッチを終了。10アンダー62と爆発したフランス代表（ラファエル・ジャクリン＆グレゴリー・ハブレット）が通算19アンダーで、首位の米国代表（ブー・ウィークリー＆ヒース・スローカム）に1打差の2位タイまで順位を上げた。

「8ホール目までは、取りたてて良かったわけじゃないけれど、9番のイーグルが大きかった」と言うのは仏チームのハブレット。2人のうちの良かった方のスコアを採用するフォーボールマッチのアドバンテージを最大限に活かした仏チームは、中盤のイーグルで波に乗ると、後半はバーディを量産してリーダーボードを駆け上がった。

　3打差に8か国がひしめく中、苦しみながらも第1ラウンドからのリードを守った米チームのスローカムは、「今日は風が強い上に巻いていて、タフな1日だった。初日は難なくバーディチャンスを作ることが出来たけれど、今日は2人とも調子が悪かった。それでも首位を守れたんだから、良しとしなければ」と渋い顔。高校時代の同級生、ウィークリーとのコンビで00年以来の優勝なるか、微妙な状況に陥った。

　仏チームと同じ2位タイには昨年プレーオフで独チームに敗れたものの、準優勝しているスコットランドチーム（コリン・モンゴメリー＆マーク・ウォーレン）がつけ、前日まで好調だった一番人気の英チーム（イアン・ポルター＆ジャスティン・ローズ）はスコアを伸ばし切れず、南アチーム（レティーフ・グーセン＆トレバー・イメルマン）と並んで通算18アンダー4位タイに止まっている。

　平塚哲二、谷原秀人の日本チームはスコアを伸ばしやすいフォーボールマッチにも関わらず3アンダー69をマークするのがやっと。通算7アンダーは28か国中、25位に低迷している。