完全優勝を目指すレティーフ・グーセン（南ア）に地元のヒーロー、51歳のベルンハルト・ランガー（独）が待ったをかけようとしている。

　欧州ツアーのBMWインターナショナル・オープン（ドイツ、ミュンヘン・アイケンリードGC）は現地時間の27日、第3ラウンドの競技を終了した。初日からトップを走るグーセンが5アンダー67の好スコアで通算17アンダーまでスコアを伸ばし単独首位の座を守ったが、ベテランのランガーが7アンダー65のハイペースで猛追。グーセンに2打差の単独2位に浮上した。

　通算14アンダー3位タイにニック・ドハティ（英）とデビッド・ドライズデイル（スコットランド）が続き、20歳の実力派ローリー・マッキルロイ（北アイルランド）は通算9アンダー15位タイにつけている。

　首位を行くグーセンは途中、1メートル弱のパットを外したり、最終18番ではドライバーのティーショットを池に打ち込みボギーを叩くなど、予選ラウンドに比べ3日目は苦しんだ。だが「トーナメントリーダーとして最終日を迎えられるのは素晴らしい。明日が大いに楽しみ」と余裕をうかがわせるコメントを口にした。

　対するランガーは、最終日に同ツアー最年長優勝記録に挑むことになるが、幼い頃過ごした故郷ミュンヘンでそれを達成出来れば、これ以上の喜びはない。しかも、もし勝てば節目のプロ通算75勝目。果たして2001年のマデイラ・アイランド・オープンで当時48歳のデス・スミス（アイルランド）が達成した最年長V記録を米チャンピオンズツアーの賞金王が塗り替えることが出来るか注目だ。