石川遼の憧れる男、イアン・ポルター（英）がビッグネームの集う大舞台で最高のスタートを切った。

　欧州、アジア両ツアー共催のバークレイズ・シンガポール・オープン（シンガポール、セントーサGC）は現地時間29日、第1ラウンドの競技を行ったが、激しい雨のため進行が遅れ日没サスペンデッドが決定した。比較的早いスタートだったポルターは、6バーディ、1ボギーの5アンダー66でホールアウト。快調なプレーで暫定ながら単独首位に立った。

「いい感じだったよ。スタートホールでボギーを叩いてからショットが良くなり始め、バックナインではノーミスだった」と満面の笑みを浮かべたポルター。長い1日にホールアウトできなかった面々が疲れた表情を見せる中、ゴルフ界屈指のイケメンはさわやかな風を残してはコースを去った。

　その他、1打差の暫定2位タイからアーニー・エルス（南ア）とチャン・イシン（台）がピタリ追走。世界ランクNo.2のフィル・ミケルソン（米）も、2アンダー69にスコアをまとめて暫定7位タイとまずまずの位置に続いている。

　一方、日本勢は明暗が分かれた。たびたびアジアンツアーに参戦している市原弘大が、4バーディ、1ボギーの3アンダー68で暫定4位タイと絶好のスタート。国内男子ツアーで賞金ランキング7位に入る久保谷健一も、1アンダー70で暫定15位タイとまずまずのポジションを確保した。

　これに対し、米男子ツアー3勝の経験を持つ実力者の丸山茂樹は、1オーバー72の暫定52位タイ。平塚哲二も6ホールを終えて3オーバー暫定103位タイと苦しい戦いを強いられている。