ベルンハルト・ランガー（独）の連覇＆3試合連続優勝の夢を打ち砕いたのは、目の覚めるようなゴルフを見せたシニアルーキーのデビッド・フロスト（南ア）だった。

　米チャンピオンズツアーの3M選手権（ミネソタ州ブレイン、TPCツイン・シティーズ）は現地時間8日に最終ラウンドを行い、最終ホールをこの日2つ目のイーグルで締めくくったフロストが驚異の11アンダー61（ノーボギー）と爆発。50台まで予感させる猛攻でトーナメント記録を2打更新する通算25アンダーまでスコアを伸ばし、後続に7ストロークの大差をつけてチャンピオンズツアー初優勝を飾った。

　前日のトーナメントリーダーのひとり、マーク・カルカベッキア（米）は途中4連続バーディで追いすがったが、フロストの勢いにはかならず、4アンダー68止まり。通算18アンダーで単独2位に終わった。また通算17アンダー3位タイにニック・プライス（ジンバブエ）、トミー・アーマーIII（米）、デビッド・ピープルズ（米）が入ったが、3週連続優勝を狙ったランガーは17番パー3でダブルボギーを叩くなど、らしからぬプレーで1アンダー71。通算8アンダーは25位タイの平凡な成績に終わっている。

　また、日本勢唯一出場の尾崎直道は最終18番をイーグルで締めくくり、3アンダー69。ランガーらと並ぶ通算8アンダー25位タイで4日間の競技を終了している。（STATS-AP）