ツアー3勝目を目指す39歳のベテラン、サイモン・カーン（英）が単独トップに浮上する中、プロデビュー3戦目の20歳トム・ルイス（英）が10バーディの猛攻で優勝戦線に名乗りを挙げた。

　欧州ツアーのポルトガル・マスターズは現地時間14日、ポルトガル、オセアニコ・ビクトリアGCを舞台に第2ラウンドの競技を終了。この日2位タイからスタートしたカーンが序盤の2連続バーディで波に乗り6アンダー66の好スコアをマーク。通算13アンダーとし混戦から頭ひとつ抜け出した。

「最後にトーナメントをリードしたのはいつだったかな？　3年前にグラエム・マクドウェルと首位に並んだ記憶はあるがそれ以来かな？　もちろんプレッシャーはあるけれど、それを励みにかえて優勝争いを楽しみたい」と昨年のBMW PGA選手権以来の優勝を目指すカーン。今季は現在、同ツアー賞金ランク113位とふるわずシード獲得も危うい状況だが、この辺で本領を発揮するつもりだ。

　また、この日10バーディ、2ボギーの8アンダー64で回り、2日目のベストスコアをマークしたのが20歳のルイス。今年の全英オープン直後にプロに転向し、今大会がデビュー3戦目に当たるが、出だしの2連続ボギーを4ホール目からの3連続バーディで挽回すると、その後怒濤の5連続バーディを奪う爆発力を見せつけ、初日の67位タイから一気に8位タイ（通算10アンダー）にジャンプアップ。週末に向け優勝を狙える位置をがっちりと確保した。

　その他、首位と1打差の2位タイに初日のトーナメントリーダー、ジェームス・キングストン（南ア）、リース・デービス（ウェールズ）、フェリペ・アギュラー（チリ）がつけ、通算11アンダー5位タイにクリスチャン・ニルソン（スウェーデン）、ヨハン・エドフォース（スウェーデン）らが続いている。世界ランク6位のマーティン・カイマー（独）は通算9アンダー12位タイで予選ラウンドを終えている。