ディフェンディング・チャンピオンのトム・ワトソン（米）がノーボギーの完璧なゴルフを披露し、大会連覇に向け絶好のスタートを切った。

　米チャンピオンズツアーの今季開幕戦、三菱エレクトリック チャンピオンシップ at フアラライ（ハワイ、フアラライGC）は現地時間21日に第1ラウンドの競技を終了。過去5年間の同ツアーメジャー優勝者、過去2年間のツアー競技優勝者など限られた選手しか出場できないエリートフィールドで、61歳のワトソンが初日から4連続を含む8バーディを量産して8アンダー64。首位のラス・コクラン（米）に2打差の2位タイにつけた。

「私の目標は試合に出て勝つこと。ただそれだけ。数年前に比べて勝負へのこだわりが強くなってきた気がする」と、還暦を過ぎ益々意気盛んなワトソン。昨年日本ツアーのダンロップフェニックスに出場したときは「得意なはずのアイアンショットのキレが悪い。キレを取り戻すために練習に励んでいる」と語っていたが、母国に戻って今季初戦のパーオン率は94パーセントと出場選手中No.1。見事に本来のキレ味を取り戻していた。自らを厳しく律し日々進化を遂げる61歳は、まだまだ「若い者には負けていられない」と闘志を燃やす。

　その他、ワトソンと同じ2位タイにパットの名手ベン・クレンショー（米）がつけ、3年連続シニア賞金王のベルンハルト・ランガー（独）も7アンダー65で4位タイ発進と相変わらずの強さを見せている。