月曜サスペンデッドとなった聖地での戦いは、スタートダッシュをかけたサイモン・ダイソン（英）の鮮やかな逆転劇で幕となった。

　予定されていた現地時間4日の最終ラウンドが強風のため、現地時間5日に順延となっていた欧州ツアーのアルフレッド・ダンヒル・リンクス選手権。この日のプレーはセントアンドリュース・オールドC（スコットランド）で行われた。首位スタートのルーク・ドナルド（英）に1打差2位タイの通算14アンダーでスタートしたダイソンが大爆発し、周囲を圧倒した。

　ドナルドはいいところなく1つスコアを落とし、通算14アンダー7位タイでホールアウト。ローリー・マッキルロイ（北アイルランド）、オリバー・ウィルソン（英）の若手2人も必死でダイソンを追ったが、3打及ばず通算17アンダー2位タイに終わり、ダイソンの独走となってしまった。

　8月のKLMオープンで優勝してから好調さを維持していたダイソンは、スタートホールで6メートルのバーディパットをぶち込んで波に乗り、出だし7ホールで6バーディと一気に勝利を手繰り寄せ、6アンダー66で通算20アンダー。2位タイとなった2人が「通算20アンダーを目標にしていたけど、一気にバーディを重ねたサイモンには追いつけなかった」（マッキルロイ）、「先週も今週も一緒にプレーしたけどまったくミスショットがなかった」（ウィルソン）と白旗をあげていた。

「ゴルフの故郷で行われる第5のメジャーのようなこの大会で優勝できて本当にうれしい」と、喜びを爆発させたダイソン。シーズン終盤、目が離せない存在になった。