米男子ツアーのレギュラーシーズン最終戦 ウィンダム選手権は現地時間17日、ノースカロライナ州のセッジフィールドCCを舞台に最終ラウンドの競技を終了。カミロ・ビジェガス（コロンビア）が7アンダー63をマークし、通算17アンダーで優勝した。67位タイで出た石川遼はイーブンパー70で回り、通算イーブンパー70位タイで大会を終えている。

“スパイダーマン”ビジェガスが4年ぶりの美酒に酔った。2番でバーディを先行させると4番でもバーディ。5番でイーグル奪取に成功すると、6番、8番でもバーディを奪い前半を6アンダー29で折り返す。さらにスコアを伸ばすことが期待された後半は15番のバーディのみにとどまったが、この日は1イーグル、5バーディの7アンダー63と会心のゴルフで4打差を逆転した。

　運も味方した。先に通算17アンダーでホールアウトすると、同じスコアで最終18番を迎えたフレデリック・ヤコブソン（スウェーデン）がバーディトライを大きくオーバーさせてボギー。最終組で回るニック・ワトニー（米）は通算16アンダーで最終ホールのティーショットを放ったが、これを右のOBゾーンに打ち込むミスで脱落。この時点でビジェガスの4年ぶりのツアー制覇が決まった。

　最終日のチャージが期待された石川は、2バーディ、2ボギーのイーブンパー70とエンジンがかからず通算イーブンパー。レギュラーシーズン最終戦を70位タイで終えた。2日目には自身米ツアー最少スコアの「62」を叩きだし優勝争いに加わったが、3日目に「78」の大乱調。一気に後退するとこの日も追い上げることが出来なかった。

　通算16アンダー2位タイにヤコブソンとビル・ハース（米）。この大会3位以内でフェデックスカップ・ポイントランキング125位以内が決まるヒース・スローカム（米）は、最終ホールでボギーを叩き通算15アンダー単独4位。来季のシード権獲得にはあと1打届かなかった。通算14アンダー5位タイにはワトニー、ブラント・スネデカー（米）、ウェブ・シンプソン（米）の3人が入っている。