若干20歳にして欧州ツアーの賞金王を狙うローリー・マッキルロイ（北アイルランド）がトップタイに浮上した。

　同ツアーのアルフレッド・ダンヒル・リンクス選手権は、ゴルフの聖地スコットランドのセントアンドリュース（SA）、カーヌスティー（CN）、キングスバーンズ（KB）の3コースを舞台に現地時間2日、プロアマ形式で第2ラウンドを行った。父・ゲリー氏と同組でセントアンドリュースを回ったマッキルロイが上がり2ホール連続バーディを奪って7アンダー65と爆発。通算11アンダーで同郷のマイケル・ホーイ（北アイルランド／CN）、地元のリッチー・ラムゼイ（スコットランド／SA）と首位タイに並んだ。

　5番パー5でイーグルを奪取して波に乗ったマッキルロイは15番まで快調なゴルフで6アンダーとスコアを伸ばしていた。しかし16番で3パットし、この日の初ボギーを叩くと、父が息子にこんな一言を。「以前ここでプレーしたとき、17番、18番をバーディ、バーディで上がったじゃないか。そのときの再現をしてみたら？」。この言葉に触発されたマッキルロイは、言われた通り連続バーディを奪い「良い感じにラウンドを締めくくれた」と満面の笑みを見せた。今大会で優勝、あるいは2位に入れば、賞金王レースのトップに躍り出る。ネクスト・タイガー（ウッズ／米）のひとりと目される20歳が、ゴルフの故郷で今季2勝目を狙っている。

　ちなみに初日トップのトーマス・ビヨーン（デンマーク／CN）は2つスコアを落とし、通算6アンダー20位タイに後退した。