46歳のミゲール・A・ヒメネス（スペイン）がプレーオフでリー・ウェストウッド（英）を下し栄冠に輝いた。

　欧州ツアー中東シリーズ第3戦のドバイ・デザート・クラシックは現地時間7日、アラブ首長国連邦ドバイのエミレーツGCを舞台に最終ラウンドの競技を行い、接戦から頭ひとつ抜け出したヒメネスとウェストウッドが通算11アンダーで並び決着はプレーオフにもつれ込んだ。

　サドンデス1ホール目ではあわや池ポチャのピンチを乗り越え、2ホール目でも劣勢に立たされながらも相手のミスに救われたヒメネスが、3ホール目で絶妙のアプローチを約1メートルに寄せてパーをセーブ。対するウェストウッドは終始優位に試合を進めながら肝心なパットが決まらず、最後は2メートル弱のパーパットを外して今季初優勝を逃した。

　あたりが夕闇に包まれる中、表彰式に登場したヒメネスは「良質なワインのように、自分のゴルフも年を取れば取るほど円熟味を増している」と欧州No.1プレーヤーのウェストウッドを破っての勝利に上機嫌。これでツアー通算16勝のうち9勝が40代になってから。46歳での優勝は04年にマーク・オメーラ（米）が今大会で優勝を飾って以来の年長V記録となった。

　その他上位は1打差の3位にトンチャイ・ジェイディ（タイ）が入り、通算9アンダー4位タイにエドアルド・モリナリ（伊）とマーティン・カイマー（独）の2人。連覇を狙ったローリー・マッキルロイ（北アイルランド）は最終日に1つスコアを落とし、通算8アンダー6位タイで4日間を終えた。また60歳のトム・ワトソン（米）が4アンダー68で回り、通算6アンダー8位タイに食い込んでいる。